宝塚-花組

【花組】『あかねさす紫の花』(2018) 感想〜「選択」に責任を持つということ

やっと花組が博多座に!ファンになってから数年、「博多座に花組が来たら絶対に遠征しよう」と決めていた。初めての博多座、大好きな花組!最高の遠征になりました。

この記事は、お芝居『あかねさす紫の花』の感想です。

✴︎5月5日 11時 3階4列(Aパターン)

あかねさす 紫野ゆき 標野(しめの)ゆき 野守は見ずや 君が袖ふる

◼︎お芝居を支える大黒柱

中心となる、中大兄皇子(鳳月杏さん)・大海人皇子(明日海りおさん)・額田女王(仙名彩世さん)の熱演が際立っていた。

額田女王演じた仙名さん。めちゃめちゃ良かった!ゆきちゃんは今まで、学年的に大人びた役が多かったから、今回の子供時代が新鮮だった。何よりも、中大兄皇子と大海人皇子とで揺れ動く心や罪悪感と言った細やかな感情の表現が素晴らしかった。

「選ぶ」ということは、「選ばない」ということであり、自分の意志に責任を持つこと。額田女王は、その意志に責任を持って誇り高く生きて行く姿にすごく元気をもらった。

◼︎小月演じた、乙羽映見さん

続いて気になったのが、小月演じた乙羽映見さん。声の艶やかさにびっくり。夫の天比古は額田女王をずっと思っていて、それでも健気に夫を支える姿がよかった。もっと色々な役を見てみたい、歌も本当にお上手だった!

◼︎鏡女王、桜咲彩花さん

大好きな桜咲彩花さん!額田女王の姉の、鏡女王を演じられていた。前の『ポーの一族』ジェインと同じく、不憫な役だった…ファンとしては幸せな役を願ってるんだけどな…。最初は、中大兄皇子との逢瀬の場面がすっごく素敵だった!本当に男役さんを素敵に魅せてくれる娘役さんです。

□あとがき

ずっと憧れていた作品を、大好きな花組で観ることができて本当に嬉しかった。誰の立場になっても苦しくて、逃げ出したくて、でも登場人物たちは国のため、愛する人のために自分たちの選択に責任を負う。その姿にすごく元気をもらった。

また、柴田先生の作品は、言葉が美しい。今回の作品も和歌をモチーフにされているが、あの短い文字数の中に、色濃い物語・たくさんの思いが詰まっていた。これからも、再演して欲しい作品です。