韓国ミュージカル

【韓国】フランケンシュタイン 프랑켄슈타인 感想(2018)

韓国・ソウルで上演されている『フランケンシュタイン(프랑켄슈타인)』を観劇しました。プレスコールを見てから、「この作品は見に行かないと絶対に一生後悔する」と思って急いで手配。公演期間に間に合って良かった!

★7月22日 14時 3階5列 ブルースクエア

ビクター/ジャック:ミン・ウヒョク、アンリ/怪物:ハン・チサン

★同日17時 2階5列

ビクター/ジャック:チョン・ドンソク、アンリ/怪物:パク・ウンテ

◼︎7/22(日)マチネ

14時公演はミンビクターとチサンアンリ。個人的にチサンさんのアンリ/怪物を見たくて渡韓したのでとても楽しみにしていた。この作品は、ビクターとアンリのキャストの年齢層がばらけているので、キャストによってビクターとアンリの関係性が異なり、それにより細かい演出も変わっていくので、同じ作品なのに違う作品を見ているかのように思わせてくれるのが面白いところ。今回のペアはチサンアンリがお兄さんでミンビクターを見守るような関係性だった。

大好きな場面が、プレスコールでもあった酒場の場面。「ただ一人の友がいること それ以外に何が必要だろうか」、この歌詞を知ってから、ビクターとアンリの友情を超えた関係性が大好きになった。そしてこの後、「♪君の夢の中で」に繋がる場面が始まる。またこの曲が名曲!!チサンさんのこの曲を生で聴けて本当に嬉しい。チサンさんの一つ一つの音、言葉を大事に歌う感じが大好きです。

◼︎7/22(日)ソワレ

17時公演はドンソクビクターとウンテアンリ。ウンテさんは元々の人気もすごいし、加えて7月で千秋楽を迎えるので、全席完売となっていた。会場の熱気も本当にすごい!特に「♪私は怪物」の後はショーストップ一歩手前くらいだった。

ドンソクビクターは、傲慢さが印象的で、わがまま坊ちゃんって感じ。加えて、観客の需要が分かっているなぁ、という印象。ジュリアとの結婚式の場面では「膝をつく→ジュリアに指輪嵌める→手にキス」という最高の演出にときめいた。あとスタイルが良すぎ!!あんなに背高いのに、ジュリアと同じ椅子に座った時にそこまで座高が変わらないってどういうこと??それであの歌の上手さよ…「♪偉大なる生命創造の歴史が始まる」の地響きかのような歌声に痺れた。

ウンテアンリ/怪物はさすが「神」と呼ばれているだけ、役作りに空きがない。怪物の中でもおそらく人間寄りなタイプだから、感情の機微が理解できた。そして何と言っても、歌声で舞台を掌握する力が半端ない!見ている人がみんなウンテさんに集中していて、あのとき「観客と舞台上との一体感」なるものが生まれていた。「歌が上手い」ということは、「聴かせる力」が大きく関係していることをひしひしと感じた。

そして、こちらのアンリ/怪物は、怪物になってからも時々アンリの記憶が戻るようで、最後の北極の場面では完全にアンリになっていたな。その場面で「チング(友よ)」という大事な言葉をおっしゃっていたのがすごく印象的だった。カトリーヌとの場面も、少し恋愛要素が入っている感じで、組み合わせの妙だなぁと感じた。

◼︎あとがき

この作品は、「音楽・舞台装置・舞台美術・脚本・演出・キャスト」それぞれが本当に素晴らしくて、それらが合わさると本当にすごい作品になるということを教えてくれた。なんかもう、私が考える前に、「憎しみの連鎖」というメッセージが痛いほど伝わってくるのだ。ミュージカルの中にはこのテーマを扱った作品は多く、だからこそ色々な描き方がある中で、この作品を生で観ることができて本当に良かった。次回は韓国語を勉強して、もっと分かるようにしたい。