韓国ミュージカル

【韓国】『엘리자벳(エリザベート)』(2019) 感想

韓国で上演中のエリザベート観てきました!日本版とはまた違った演出で、とても楽しい観劇となりました。

★1月2日 20時 3階4列 ブルースクエアインターパークホール

■感想

今作品の演出はRobert Johanson(ロバート・ヨハンソン)さん。今まで日本版しか観たことがなかったので、「こんな演出方法もあるのか!」と学びが多かった。特に好きだったのは、人形小屋で操り人形のように登場人物が存在する場面。今作の大きなテーマである自由、と相反する内容が表現されていてとても面白かった。その他、全体的にまるで絵本を見ているかのように鮮やかで、物語の筋が分かりやすくなっているように感じた。

その理由は、やはりトートの存在だと思う。トートは「死」という存在なので、ミステリアスで、理解が難しい存在だと思っていた…けれど、今回のトートはとても感情を露わにして、シシィへの思いがかなり強かった。今回のトートは김준수(キム・ジュンス)さん。彼のトートは息遣いや感情の表現の仕方が獣のようで、作品の中で際立っていた。「死」というのは、恐怖であり、自由であり、いずれ迎えに来る存在。それらを、全身全霊で表現されていて素晴らしいトートだった。

そしてエリザベートは신영숙(シン・ヨンスク)さん。何と言っても「私だけに」が絶品!途中から覚悟を決めて強く生きるシシィがぴったりだった。そして、フランツ・ヨーゼフは민영기(ミン・ヨンギ)さん。フランツは、初めは意気地なしの皇帝という役なのだが、母であるゾフィーとのぶつかり合いの場面を経て、最終弁論の場面では立派な皇帝になる。その過程があるからこそ、終盤の最終弁論の場面はとても感動した!また、민영기(ミン・ヨンギ)さん自体の高貴で優しい雰囲気がとても素敵だった。

■あとがき

物語が終わってからのカーテンコールは大盛り上がり!ルキーニとトート、シシィが歌うのだけれど、ブルースクエアがライブ会場になったかのようだった…!そしてカーテンコールを1階で終わる潔さ。この盛り上がりと潔さが、海外観劇の魅力の1つであると感じた。

そして、今回観劇して、日本版よりも韓国版の方が好みだなと感じた。シシィが主役だけれど、他にも登場人物がそれぞれ際立っている。そして感情の表現の仕方がストレート!ここがたくさんの人に受け入れられている理由なのかなと感じる。できれば他のキャストでも観たいけれど、今回の観劇を大切に胸にしまっておきたい。