劇団四季

【四季】『パリのアメリカ人』(2019) 感想

劇団四季『パリのアメリカ人』観劇しました!四季作品の中でも、ダンスが中心となった作品で、とても新鮮な観劇となりました。

★2月3日 13時 1階7列 東急シアターオーヴ

■感想

私は映画の『パリのアメリカ人』を見たことがあり、今回舞台版が上演されるということで、とても楽しみにしていた。

終戦後のパリ、3人の男性と1人の女性の物語。ハッピーミュージカルというわけではなく、戦争や報われない恋など、個人ではどうすることもできないことが描かれており、それらの要素が作品にスパイスを加えている。また、登場人物たちのその後は明確には描かれていないため、続きは観客の想像力に委ねられている作品だなと感じた。

リズという女性を愛する3人の男性。ひたすらに想いを伝えるジェリー、想いを秘めながらストーリーテラーもこなすアダム、恵まれた家庭で小さい頃からリズを守ってきたアンリ。そしてジェリーに惹かれるマイロ。分野は違えどみんな芸術に人生を捧げており、うらやましく感じた。「愛はお金では買えない」というマイロのセリフがあるのだけど、そのセリフを聞くたび、マイロの思いが伝わってくるようでいたたまれなくなった。

この作品は、終盤のダンスシーンが一番の盛り上がるところで、バレエダンスやタップダンスなど様々なダンスがあり、まるでショーを見ているかのようであった。

作品を通しては、やはり「色」の使い方が素晴らしかった、と改めて思う。色の中でも、はっきりとした色を多く使っており、絵を見ているかのような気持ちになった。衣装にもその色彩が現れており、マイロの緑のドレス、リズの黄色のワンピースや、黒に裏地が赤のワンピースなど、「視て楽しめる」点で素晴らしかった。

美術が本当に素晴らしかったので、調べてみるとBob Crowleyさんという方が担当されている。経歴を調べてみると、「アイーダ」や「メリー・ポピンズ」などの美術賞でトニー賞を何度も受賞されている、めちゃくちゃ凄いお方だった。

■あとがき

従来の劇団四季の作品とは違い、ダンスメインで、視覚に訴える作品だった。劇団四季は、昨年ストレートプレイなど、従来作品とは違った魅力を持つ新作を取り入れており、今後もどんな新作を上演してくれるのかとても楽しみである。