韓国ミュージカル

2020冬韓国観劇旅行#1 『쓰릴미』(スリル・ミー)感想

2020年1月、韓国へ観劇旅行をしてきました。1本目は昨年2019年、日本でも上演された『スリル・ミー』です。

◆キャスト

私:ヤン・ジウォン

彼:ノ・ユン

◆観劇日時

1月11日 15時

yes24ステージ 2館 2階M列

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私は、この作品が始まる前の張り詰めた空気が大好きだ。日本で初めてその空気を感じ、韓国でも同様だった。作品が始まるという高揚感と、あの二人の物語がまた見れるのかという嬉しさでいっぱいだった。

今回の作品は、韓国上演10周年を経て、新演出のスリルミーだった。変化が分かりやすかったのが舞台装置。舞台を占める箱の中に木があり、「物語」を離れた視点で見ることができる。また、窓があることでそこに映る光や影を見ることができ、動きを持たせることによって、物語が動く様子をさらに感じることができた。特に影を使った演出はとても美しかった。

また、キャストに対する演出として、印象的なのは手の使い方だった。最初は、彼から私へ触れていたのに、終盤は私から彼へ触れている。パワーバランスの変化を手で示しており、とても艶やかに感じた。

今回のお二人は、実在のネイサンとリチャードのように若さゆえの行動、抑えきれない衝動などを感じることができてとても面白かった。彼役のノ・ユンさんは終盤の弱っていく様子から、最後のシーンに向けて、また「私」が思い焦がれてきた「彼」として戻ってきたところがかっこよかった。この作品は、演じる人によって解釈が異なり、複数回見たい気持ちはあるが、また日本での再演を期待したい。