韓国ミュージカル

2020冬韓国観劇旅行#4 『팬레터』(ファンレター)感想

4本目、観劇旅行の最後は『팬레터』(ファンレター)という、創作ミュージカルを見ました。

◆キャスト

◆観劇日時

1月12日 18時

斗山アートセンター ヨンガンホール 1階12列

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チケットサイト、インターパークのあらすじはこちら。

1930年代のソウル。やり手の事業家セフンはカフェで休んでいたとき、驚くような話を耳にする。ヒカルという死んだ女性作家の小説が出版されるというのだ。知られざる彼女の正体も明かされるという。セフンは、留置場に入れられている「七人会」のメンバーで小説家のイ・ユンを訪ね、その出版を中止してほしいと頼む。イ・ユンは本当の理由を明かさなければできないと言い、ヒカルの恋人だった小説家、キム・ヘジンが彼女に残した最後の手紙まで取り出して自慢する。セフンはその手紙を自分は見る必要があると言い、ヒカルについて話し始めるが…。

この作品は、舞台の両端に日本語と中国語の字幕があるので、普段よりも理解することができた。作品の舞台が七人会という文学創作を行っていた団体なので、作中の美しい言葉を楽しめるのも魅力である。

作品のテーマとしては「言葉」と「才能」であると感じた。言葉というのは、美しくもあるけれど、人を傷つける諸刃の剣である。文学に身を投じたヘジン先生は、自分の命を削って、言葉を紡ごうとする。その姿を見ると、「熱狂」というのも一種の才能なのかもしれない、と感じた。

そして、「才能」については、自身で抑えられないほどの影響力ではないか、と考えざるを得なかった。ヒカルは最初は自分と変わらない無垢な存在だったのに、いつの間にか自分のエゴが加わり、艶やかな女性となっている。才能を持っている人について羨ましいといつも思っていたけど、そうではないことを学べたことは大きい。

また、影に映る演出や、舞台に映る原稿用紙の模様が素敵だった。演出も含め、韓国の創作ミュージカルの底力を感じた公演だった。