劇団四季

【四季】『恋におちたシェイクスピア』(2018)感想

劇団四季『恋におちたシェイクスピア』観劇しました。ミュージカルではなく、ストレートプレイの今作。歌がないからこそ、1つ1つの台詞を堪能できた作品でした。

★9月16日 13時 1階I列 京都劇場

観劇し終わって思うことは、言葉の重み。劇団四季のメソッドである母音法と相まって、1つ1つの台詞がはっきりと理解できた。ストレートプレイだと、観客は言葉やお芝居の動作で作品を理解することになるので、台詞が理解できるかどうかというのはとても重要だと感じる。それに加え、ウィリアム・シェイクスピアは言葉を紡ぐ人だったから、言葉で物語を進めるストレートプレイで、かつ言葉を届けてくれる劇団四季で見れて本当に良かった。

そしてこの作品はウィルとヴァイオラの物語でもあり、『ロミオとジュリエット』の劇中劇もある。それらをうまく織り込んでいて、いい意味で曖昧になっていたのがすごく良かった。思ったのは、あえて相手を限定させるような「名前」やその人の特徴を台詞に入ってなかったので、これは演出手法なんだろうか…。

作品の中ではヴァイオラを演じた山本紗衣さんが本当に素晴らしかった!少年から大人の女性、劇中劇まで演じるお芝居の中、1人の女性として自分の意志を持つ姿がとてもかっこよかった。終盤のウィルにかける言葉、「わたしは貧乏でも生きていける、でもあなた(=ウィル)は演劇なしでは生きていけない」。ヴァイオラは自分の生まれや、ウィルの類いまれなる才能を分かっているから、愛していない人とヴァージニアに行くことを選択した。もちろん葛藤もあったのだろうけど、それを見せない凛々しい表情が忘れられない。

そして、山本紗衣さん演じるヴァイオラの衣装や鬘も素敵だった!お衣装はジュリエットのときの真っ白の衣装が素敵だったな。鬘は編み込みのアップスタイルがめちゃくちゃ好きな髪型で、見惚れてしまいました。

最後に、今作は劇団四季12年ぶりのストレートプレイ。個人的にストレートプレイを見るのが初めてだったので、歌なしの作品はどんな感じなのだろうと思ったのだけど、言葉の重みがより伝わる作品で、とても素晴らしい作品だった。いつもミュージカルをメインに見ているのだけれど、ストレートプレイも見てみたいなと思わせてくれる作品でした!